彷徨うたぬきの日記

我ながらなんというアホなものを…。しかも関西弁おかしいし。

Ａ：「ピッピー！そこの君、ちょっと止まりなさい！」
Ｂ：「な、なんやのん！？もうすぐ飛行機出てまうがな！」
Ａ：「まあまあ、そういわずに。私はカレー捜査官です」
Ｂ：「は？カレーってあのライスなやつ？」
Ａ：「ライスなやつとは何ですか！カレーパンは駄目なんですか！」
Ｂ：「んなことどうでもええがな。で、そのカレーソース缶詰が何の用でっか」
Ａ：「カレー捜査官です。突然ですが、あなたを逮捕します」
Ｂ：「は？！私なにも悪いことしてまへんで！」
Ａ：「実はですね、カレーのにんにくの匂いとか、スパイスの香り、あれね。あれ、犬の鼻を麻痺させちゃんですよ」
Ｂ：「はあ」
Ａ：「でね、最近いけない薬、持ち込む人が増えましてね。警察でも何とかせにゃならんと、警察犬を大量動員してるわけですよ」
Ｂ：「あの、もう飛行機が…」
Ａ：「だまらんかい！貴様、ヤクの運び屋やろ！」
Ｂ：「ちょ、ちょっとまってや！なんでそうなるんや」
Ａ：「だから言ったでしょ。カレーが麻薬捜査する警察犬の鼻を狂わせるんですよ。今の説明でわからなかったんですか」
Ｂ：「いや、そうやのうて…、カレーが犬の鼻おかしくするんは今聞きましたけど、それと私がヤクの運び屋っちゅうんと何の関係があるんですか」
Ａ：「だってあなた、黄色いシャツ着てるじゃあないですか」
Ｂ：「それが何か…」
Ａ：「カレー好きでしょ！」
Ｂ；「え？ええまあ…」
Ａ：「なんだその態度は！はっきりせい！」
Ｂ：「はいはい！カレー好きですよ！だったらなんやっちゅうねん」
Ａ：「それでいい。昔から黄色い服着てるんはカレー好きと決まっちょる」
Ｂ：「ああ、確かに。なんとかレンジャー、黄色いやつはいつもカレー食うとったなあ」
Ａ：「黄色いからってカレー好きと決めるな！こっちは迷惑してるんだ！」
Ｂ：「おまえが言うたんやろう…」
Ａ：「ええい、とにかく！カレー好きはいつもカレー臭しとって警察犬の邪魔なんや！公務執行妨害で逮捕する！」
Ｂ：「んなアホな！それにさっきは運び屋や言うとったやないか！適当なこと言うな！」
Ａ：「おお、お前そんな悪いやつやったんか！」
Ｂ：「お前一体………ああああああ！！！」
Ａ：「ん？どないした？」
Ｂ：「アホなこと話しとったせいで飛行機いってもうたやないか！」
Ａ：「おおホンマや。飛んどるわ」
Ｂ：「人ごとみたいに言うな！お前のせいやろ！」
Ａ：「わしのせいやなーいーも〜〜〜〜〜ん。きゃっ」
Ｂ：「きもいわ！どうしてくれんねん！弁償せいや！」
Ａ：「むう、仕方あるまい。これを上げよう」
Ｂ：「なんやのん、この紙切れは」
Ａ：「私のやってる、そこのカレー屋の食べ放題サービス券です。次の便までそこでカレー食べて待つのはどうでしょう」
Ｂ：「きさまカレー屋やったんかい！客引きかい！まぎらわしいわ！」
Ａ：「てへ」
Ｂ：「ああもう！アホらしいわ…。まあええ、オレも心の広いやつや。どうせ次の便やってもたいしてかわらへん。タダのカレー食いまくってお前の店つぶしたろやないけ！」
Ａ：「いえ、その食べ放題サービス券は単なる割引券です。しっかり儲かります」
Ｂ：「もうええわ！」